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統合失調症・食生活について

総合失調症の人の食生活で特に注意したいのは「食べすぎ」や「栄養のかたより」です。統合失調症・食生活について紹介していきます。

ピアカウンセリングとは

統合失調症は、例えば糖尿病のような、食事療法を必要とする病気ではありません。食習慣によって起こる病気ではないからです。基本的には何を食べてもいいのですが、食事で注意をしなければいけないことはあります。この病気特有の、生活習慣からくる問題です。

●食べすぎ

食生活・食べ過ぎ
抗精神病薬は、一部の人には、食欲を促進するように作用すると考えられています。それに加えて、「適量」というのがどの程度なのか、理解しにくいという問題もあります。例えば、独立して自炊を始めたころは1人分だけ作るのがむずかしく、多めに作ってしまうことは一般の人でもよくあります。それでも、普通だったら途中で満腹になってやめるところを、統合失調症の人は、その作った分だけすべて、食べてしまいます。当然のことながら体重は増えていきますので、高血糖値など、別の心配も出てきます。工夫としては、「1人分」の量を、パックのご飯やレトルト食品の1人分を使って、学習してみるのもいいでしょう。外食の、どんぶりやお皿などにすでに盛りつけられてある1食では、量がつかみにくいようです。

●塩分や糖分のとりすぎ

調味料の量もわかりにくいため、どうしても多くなります。味つけが濃くなりますので、自炊の人は、塩分や糖分のとりすぎに注意が必要です。

●栄養のかたより

外食の場合は、食べ物の好き嫌いに加えて、お店の店員さんとの関わりができたりすると、新しい環境に移るのが苦手ということもあり、同じ店にばかり通うようになります。通いなれた店がラーメン店やそば屋だと、メニューも限られますから、かたよったものばかり食べることになってしまいます。統合失調症の人に、栄養のバランスは考えにくいことなので、外食だったら、いろいろな栄養素がとれる定食やランチのメニューにするように決めるといいでしょう。

●買いすぎ

これには、独特の「節約」の心理がからみます。スーパーなどで、まとめていくらのセールをしていると、節約のため安いときに買いだめをしておこうと、ついいっぱい買いすぎて、結局は、それをあるだけ全部食べてしまうことがあります。これも、かたよりや、食べすぎの原因になるので注意が必要になります。