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抗精神病薬・自律神経系の副作用について

抗精神病薬には口の渇き、便秘など自律神経系の副作用がありますが、あまり心配しないようにしましょう。抗精神病薬・自律神経系の副作用ついて紹介していきます。

自律神経系の副作用

自律神経系の副作用・便秘
脳内の目標とする部位に、抗精神病薬を必要な分だけ送り込むのは至難なことです。そのため薬は、体全体を回り、いろいろなところに作用してしまいます。自律神経にも作用するので、自律神経が調節しているさまざまな臓器にも影響が出てきます。例えば、口の渇きや便秘などは、抗精神病薬を飲み始めると、多くの人にあらわれる副作用です。どちらも、あまり心配のないものですが、対処法などを少し考えてみましょう。

●口の渇き

唾液に関しては、出にくくなる人が多く、そのため口が渇きます。口の渇きはハロペリドールやフルフエナジンのような強い薬で起こりやすく、どうしても困るようであれば、薬の種類を変えるのも1つの方法です。ガムをかむといった工夫をするのもいいでしょう。ただし、渇きのために水分を多くとりすぎると、体液が薄くなって体調をくずすこともあるので、医師に相談しましょう。口の渇きは、薬を長期間飲んでいるうちに、ほとんどは消えていきます。

●便秘

これも自律神経の乱れによる副作用です。抗精神病薬によって、腸の動きが鈍くなり、便が腸の中にとどまりやすくなる為です。特に、鎮静作用のある薬で起こりやすいです。薬をかえる、野菜や食物繊維を多く食べるようにする、生活のリズムをととのえる、といった工夫をします。まかんげた、習慣性にならないようにして緩下ぎい剤を使うこともあります。

●立ちくらみ

鎮静するように作用する薬は、血圧を下げる働きもあるので、起立性低血圧になることがあります。立ちくらみになりやすくなるので、転倒しないように注意しましょう。自律神経系の副作用は、薬に慣れると消えていくものが多いですが、気になる場合は、患者さんの状態によって、昇庄薬を使うこともあります。