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統合失調症・良い医者(名医)を見つける

統合失調症の治療の第一歩は良い医者(名医)に出会うことです。これは簡単なことではありませんが、医師と患者の相性も重要です。統合失調症・良い医者(名医)について紹介していきます。

良い医者とは?

統合失調症・良い医者(名医)
統合失調症は、体の病気のように、目で見て状態を確かめることができません。なので、診察では、患者さんや家族との情報のやりとりがポイントになります。つまり、医師とのコミュニケーションは、治療の1つといえるほど重要なポイントになります。もし患者さんや家族が、医者の顔色や態度に気をつかって、伝えたいことも伝えられない様な状況ならば、診察を受ける意味はなくなってしまいます。かといって、患者さんにとって耳ざわりのよいことしか言わない医者も間題があります。統合失調症の治療では、時として患者さんに厳しいことを言わなければならない場面も出てくるからです。患者さんは、つらい思いをするかもしれませんが、このような段階を乗り越えたうえで、その医者を受診して、「この先生なら」と信頼感を抱けるようになったら理想的です。普段は淡々とした対応でも、いざ生命が関わるような非常事態になった時に、親身に相談に乗ってくれて、適切な判断と指示が出せるそういった医者こそ、精神科の名医といえるでしょう。

名医を見つけるには?

簡単に名医を見つけることが出来ればよいのですが、これが実際むずかしい問題で、これといったマニュアルがありません。候補の先生がいる場合は、その医者を受診している他の患者さんの評判を聞いてみるという方法があります。この方法ならかなり正確な情報が得られると思います。手がかりがないときは、地域の保健所や精神保健福祉センターに問い合わせることをおすすめします。こういった行政機関には、精神科を持つ病院やクリニックの情報があり、長期にわたる療養生活の支援態勢についても、あわせて相談できます。医者を選ぶときの参考材料としては、次のようなことがあります。


●薬物療法の技能 薬は、治療の大きな柱の1つです。知識や経験が豊富で、患者さんの状態に合わせて適切な処方ができることは、精神科医にとって必要不可欠です。
●研究者ではなく臨床医 大学病院の教授でも、臨床経験が豊富とは限りません(すぐれた先生もたくさんいますが)。研究と臨床とは別のものです。治療カンは、実験室ではなく、臨床の現場で磨かれるものです。
●医者と患者との相性 医者の学歴や肩書きを詳細に調べる家族を見かけることがありますが、医者選びの大事な条件とはいえません。それよりは、実際に受診したとき互いに通い合うものがあるかどうか、医者と患者さんの相性は大切です。
●チーム医療のリーダーいま精神医療は、「チーム」の形をとります。作業療法士(OT)、精神保健福祉士(PSW、従来の精神科ソーシャルワーカー)、臨床心理士、薬剤師などのスタッフと、医者、看護師が協力し、それぞれの専門知識と技術を駆使して治療にあたります。これまでの医療体制は、医者を項点とするピラミッド型だったこともあり、こういったチーム医療の中の役割は苦手とする医者も多いですが、これからの精神科医には、チームをコーディネートする技量も求められます。