統合失調症.com

抗精神病薬・ホルモン系の副作用について

抗精神病薬には月経が止まったり、乳汁が出たりするホルモン系の副作用があります。抗精神病薬・ホルモン系の副作用について紹介していきます。

ホルモン系の副作用

抗精神病薬を飲んでいると、ホルモン系の副作用が起こることがあります。月経異常や、乳汁の分泌、性的な機能不全などで、錐体外路症状のように目に見えるものではないため、言うに言えず、ひとりで悩んでいる患者さんもいるようです。

●月経異常

月経異常
女性の患者さんの場合、抗精神病薬を飲んでいると月経が止ってしまうことがあります。薬の量が増えると、割と多くみられる副作用です。女性にとって月経が止まることはとても心配で、薬への不安感にもつながると思いますが、最近はホルモン系の副作用が少ない薬も出ています。医師に伝えて、薬の量を減らす、薬を切り変える、といった対処ができるかどうか相談してみましょう。また、月経が止まっても、子宮や卵巣が萎縮することは少ないです。なので女性の機能が著しく落ちるわけではないので、過剰に心配しないようにしましょう。

●乳汁分泌

プロラクチンというホルモンが増えるために起こる副作用です。プロラクチンは、下垂体から分泌されているホルモンで、乳汁を分泌させたり、卵巣の黄体を刺激する働きがあります。心配のないものですが、生活上、不便を感じるようであれば、ホルモン系の副作用が少ない薬に切りかえるのも1つの方法です。治療とのかねあいがあるので、医師に相談することが必要になります。

●性欲の減退

性的な機能不全は、男女ともに起こる可能性がある抗精神病薬の副作用です。男性の場合は、インポテンツや射精遅延になることがあります。性生活に支障があっては、パートナーとの人間関係も上手くいかなくなるかもしれません。医師に伝えて、薬をかえるなどの対処法を相談してみるのもいいでしょう。