統合失調症・ピアカウンセリングとは

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統合失調症・ピアカウンセリングについて

障害を持つ人にしかわからない悩みや不安。そういったことを同じ障害者同士で話し合い、経験を共有することがピアカウンセリングです。統合失調症・ピアカウンセリングについて紹介していきます。

ピアカウンセリングとは

ピアカウンセリングとはソーシャルワーカーや福祉施設の担当者など、地域のスタッフによる援助は、「専門家」からのサポートです。その一方で、患者さんや家族が助け合う、「当事者」同士のサポート活動も広がってきています。日本には、歴史のある「家族会」活動がありますが、ほかにも、国や自治体の制度とは離れた、消費者運動とも相通ずるような、セルフヘルプグループ(自分たちで助け合うグループ)の活動が盛んになっています。

●ピアとは「仲間」「対等」

ピアという言葉には、「仲間」や「対等」といった意味があります。なので、ピアカウンセリングには、同じ経験や関心を持つ仲間(障害者)同士が、互いに助け合っていくという精神が込められています。ここが、専門家が行うカウンセリングとは異なるところです。

●自立生活運動の中から生まれた

ピアカウンセリング活動は、もともとは1970年代に、米国で起こった障害者の自立生活運動の中から生まれたものです。この運動は、障害者自身の自己決定権や自己選択権を、障害者同士が育て合い、支え合うための活動でした。つまり米国でも当時、障害者は社会から隔離され、自分で自分の人生を選ぶことも決定することも許される環境にはありませんでした。障害者のことを最もよく理解しているのは障害者自身であるという、人間への信頼感が、ピアカウンセリングの基本になっています。

●専門家には相談しづらいこと

現在、日本ではピアカウンセリングは、各地にある自立生活センターなどが中心になって行われています。障害者は、日常では周囲に家族や援助者などがいることが多く、自分の本音をあらわすのはむずかしいと感じています。当人にとっては重要なことでも、家族など周囲の人には、どうでもいい、と相手にしてもらえないようなことは、まして専門家に相談するなんて気が重いと感じているようです。

●共に「育て合う」経験を共有

しかし、家族も援助者でも受け止められない独特の悩みや不安も、カウンセラーが同じ障害者なら、微妙な部分も理解できます。カウンセラーは、同じ障害を持つ者として、自分の経験を語り、そこから相談者は学ぶことができます。さらにカウンセラー自身も、自分の体験が人の助けになることで、自分自身をも豊かにすることができます。ピアカウンセリングで最も重要なのは、相談する人と、される人の両方が、共に「育て合う」経験を共有できるところにあるといえます。

●情報提供と精神的サポート

ピアカウンセリングでは、障害者の生活全般のカウンセリングを行っていますが、大きくは「自立のための情報提供」と、「精神的サポート」の2つの側面があります。

●自立のための情報提供

住宅探しなど/所得保障/仕事、職業/介助/余暇・旅行・レジャーなどの情報提供等。

●精神的サポート

自己信頼の回復/権利擁護、意識確立/施設や親元からの独立/性やセクシュアリティについての悩み/対人関係などの精神的なサポート等。また自立生活センターでは、ピアカウンセリングの研修会なども行っています。

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